80年代生まれのおじさんたちなら持っていた「ミニ四駆」で遊んでいた頃を振り返る

ミニ四駆

小学生の頃、一人ぐらいは「そこそこ金持ちの友達」ができるもの。休みの日、そんな友達の家に遊びに行くと綺麗なお母さんが出てきて「いらっしゃい。ケーキでも食べる?」なんて言われてご馳走になってました。ケーキなんて誕生日かクリスマスぐらいにしか食べることができなかったので、「え?いいの?マジで?」なんて戸惑った記憶があります。

そして、金持ち特有の大きなテレビと、その下に潜んでいるファミコンとたくさんのソフト。僕の家のファミコンは黄ばんでいたのに、友達の家のファミコンは白くて綺麗なまま。もちろん、ACアダプターの繋がっている箇所(コードをグルグル巻きにする家は切れちゃうとこ)も綺麗なままです。僕の家ではガムテープでしっかり固定。そして電源をオンでした。セーブしなければならないソフトなら、怖くてしょうがなかった記憶がありますねえ。

ファミコンソフトの数にも驚かされますが、金持ちの友達の家に遊びに行くと稀に見かけるもの。それは「ミニ四駆のコース」でした。

80年代生まれの男性なら一台は持っていたであろうミニ四駆。あの頃を振り返ってみましょう。

80年代生まれの男子が熱中したミニ四駆とは何か?

「ミニ四駆ってなあに?」という当然の疑問にお答えしなければなりません。ミニ四駆とは「車のおもちゃ」です。

ミニ四駆
ヤ フルカウルミニ四駆シリーズ No.46 グレート ブラストソニック (ARシャーシ) 19446

平均的な大きさのラジコンよりは小さく、ラジコンのようにコントローラーはありません。電池を入れて電源をオン!で走ります。値段はどれぐらいだってでしょうか。1000円はしなかったはずです。

80年代生まれのおっさんたちは小さな頃、みんなハマっていて家の中や外で走らせていたのです。

お金持ちの家にはミニ四駆用のコースがあった!

僕みたいな一般家庭なら、家の廊下で走らせたり、公園で走らせるのがミニ四駆の遊び方です。でもでもでも、車のおもちゃなのですから、コースがあれば走らせてみたいじゃないっすか?お金持ちの家にはあったんですよね〜。

ミニ四駆
タミヤ ミニ四駆 ジャパン カップ Jr.サーキット

これは平均的な家庭では買えない代物でした。だってスペースを取るため、広い部屋がないと設置できないんですから。4人兄妹だった僕なんて、自分一人の部屋すらなかったんですよ?家庭間でもプライベートが優先されるこのご時世を過ごしている若者たちよ!どうだ!これが80年代だ!

ミニ四駆のコースを持っていると人気者になれた

「お金持ちで広い部屋がある」というのがミニ四駆のコースを設置できる条件なのですが、ミニ四駆のコースを持っていれば、クラスの人気者にもなれました。そこで!裕福でもないのにコースを購入しようとする少年もいたのです。

実際、僕が小学生の頃にコースを持っていた友人は一気に人気者になれました。僕ですか?親父に「コース買って!」とお願いしましたが、もちろん却下されました!

勝利に飢えて喧嘩する子供達

学校が休みの日なら、少年たちは独自のミニ四駆を持ってコース持ちの友人宅に集合。スタートはマシンの電源を入れてコースに設置し、「いっせーのーせ!」で手を離すのですが、「お前!ちょっと前に押しただろ!」「フライングだろ!」と喧嘩になることもありました。

大人になった僕から言わせてもらえば、商品も賞金もないし、何を揉めているのだと言いたくもなりますね。でもそんなことを言っていると、「じゃあ、小学校の体育会はなんなのだ?」と文句を言われそうでもあります。

え?なんでお金の話がでてくるのか、ですって?簡単に説明します。大人になって心が汚れてしまっただけです。あまり気にしないでほしい。

どうせ勝負をするのなら、タミヤ公式で大会が開催されているので、こちらで頑張って欲しいもんです。

ミニ四駆レースに出てみよう! ―ビギナーのためのミニ四駆イベントガイド―
ミニ四駆イベント初心者のための基礎知識をご紹介!

少年たちのバイブル「ダッシュ四駆郎」を元に改造する日々

ミニ四駆といえば、当時のナウでヤングな小学生にはバカ受けだった漫画「ダッシュ四駆郎」ですね。マシンの高速化・軽量化を目指す少年たちには必須のバイブルだったと言えます。

ミニ四駆
ダッシュ四駆郎

モーターやタイヤの種類、ボディーの軽量化などなど、改造のHOW TOが盛りだくさんの漫画でした。

小学生には手の届かない改造パーツ

僕は4人兄弟の3男坊。おこずかい制ではなく「家のお手伝いをすると100円ゲット」という労働社会が家庭にあったため、「強力なモーター(300円オーバー)を買う」という選択肢はありませんでした。一方で長男はおこづかい制。300円以上もするモーターを買える経済力を持っていたのです!

「300円ぐらいがなんだよ」とバカにしているそこのあなた!これを現在価値に換算してみると、僕が食べることができるのはチェーン店の牛丼。長男が食べることができるのは高級な肉しか扱っていない名店の牛丼。これぐらいの差があったのです!「ちょっと何言ってるかわからない」という方は、別にわからなくてもいいです。わかってほしいとも思っていません。

とにかく!当時の小学生がモーターをアップグレードするというのは、簡単なことではなかったということです。

おさがりのパーツを使いながらお金のかからない改造をする

ミニ四駆のパーツを買うことはできない僕でも、兄のおさがりをもらうことはできましたが、ギアやタイヤ、ローラーばかり。モーターはくれなかったケチな兄。ギアを変えたことによる変化はわからなかったものの、荒地用のトゲトゲのタイヤは、コースを走るためにカッターナイフで削った記憶がおじさんたちにはあるはずです。

ミニ四駆
このスパイクをカッターで削っていたでしょ?そうでしょ?

ほとんどは綺麗に処理できなかったので、なんだかガタゴトと走っていた我がマシン。ローラーを変えてもイマイチ変化が見られなかったのですが、時間をしっかりと測っていたら、もしかすると早くなっていたのかもしれません。「スピードの世界」では、コンマ1秒以下でも競われる世界。ま、小学生だった頃の我々にはそんな小さな変化などわかるはずもないんですけどね。

パーツは買えない僕でしたが、ボディーの軽量化はできました。親が見ている前でしか利用できなかったハンダゴテを利用し、ボディーに穴を空けていくぅーーー!部屋に充満するプラスチックの焦げた匂い。「くっせーな!」と怒られた記憶が臭いとともに蘇ります。

ハイスピードのモーターに交換した時の感動

そんな声は無視して軽量化に成功した僕。マシンを手にしていざコース持ちの友人宅へ!結果は、ちょっと早くなったような「気がする」だけ。まあそんなもんです。やっぱりスピードを求めるならモーターを変えるのが第一です。

「もっと速いマシンを!」と僕はお家の手伝いをコツコツと頑張って、500円ほど貯めることに成功。早速、近くのおもちゃ屋さんへ向かい、駄菓子をいくつか買うのでした。

駄菓子

「モーター買えよ!」というツッコミはナンセンス。だって、モーターは350円ぐらいなのだから。駄菓子だって余裕で買えちゃうのです。

一本10円の酢イカで当たりを出して、もう一本食べながら自宅にピットイン。早速モーターを変更して電源を入れてみると

「ギュいーーーーん!」

今までとは全く違った音が鳴り響く。「これで勝てる!」ずっと中途半端な順位だった僕に、希望が見えてきました。

そして友人宅。「よーいスタート!」で始まったレース。モーターを変えた僕のマシンは、今までにないぐらいに勢いよく走り出す。「これはもらった!」と思った瞬間!最初のカーブで大胆にコースアウト!「んなぁーーーーーーー!!」僕のミニ四駆人生で気持ち的にはピークだった出来事です。

今も昔も変わらないミニ四駆よ永遠に

このように、僕たちのような80年代生まれのおじさんたちなら、ミニ四駆に思い入れがあります。もちろんタミヤにも。ゴールデンボンバーのキリショーこと鬼龍院翔のメイン衣装?のタミヤTシャツを見たときなんかは、「おお~わかってルゥーーー」なんて思ったものです。

そのミニ四駆ですが最近、某家電量販店に行くとデカデカとしたコースが展示されていました。「おおう!」と思ったのと同時に、今でもミニ四駆が走っていることを知りましたし、タミヤは大会を開いています。レースのスタートは昔と変わらず「よーいどん!」で手を離すみたいですね。

そして、現在のミニ四駆のフォルムがこれだ!

ミニ四駆
タミヤ ミニ四駆特別企画商品 シューティングプラウドスター クリヤーブルースペシャル

昔と変わらず、「これぞミニ四駆!」ですね。

何かと「変わること」を強制されたり、「変わらないこと」が悪いことのように思いがちの国民性ですが、「変わらないこと」も大事だったりします。それがミニ四駆なのかもしれません。当時と比べると値段は上がっているような気もしますが、もしかしたら我々のようなおじさん向けなのかもしれませんし、大幅にパワーアップしているのでしょう。

おっさん友達数人でお金を集めて、コースを置けるぐらいのスペースを借りたり、なんなら家を買って楽しむことができれば、最高の休日を過ごせるのではないでしょうか?そんなYoutubeチャンネルってありませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました