恋人との連絡手段やベル友。80年代生まれ高校生の連絡手段だったポケベルを振り返る

ポケベル

今や、誰しもがスマホを持っている時代。ちょっと前まではガラケーばかりだったはずなのに、いつの間にやら!という感じです。「時が流れるのは早いな~」なんてぼやきたくなるのは、僕が80年代生まれのおじさんだからでしょうか。

僕が初めて所持した「モバイル通信機器」はポケベルでした。あの頃を振り返ってみましょう。

80年代生まれの高校生に大流行したポケットベル

ポケベルとは「ポケットベル」の略称です。大きさはその名の通りポケットサイズ。あなたのお手元にあるiPhoneの半分ぐらいのサイズです。

ポケベル
NTTドコモ インフォネクストB55 ─ Wikipediaより

何をするものかって?そんなん、連絡手段の一つに決まってるじゃないですかぁ~。やだもぉ~。メッセージを受信するとブルったり、着信音が鳴ったりします。当時の高校生には大流行だったのです。

校内の電話に列を作る生徒たち

学校に行くと、朝は電話の前に列ができるぐらいにポケベルが流行っていました。ん?「電話ってどういうことだ」ですか?

あのですね、ポケベルは電話を利用してメッセージを送ります。んで当時、携帯電話は存在していましたが、一般的には全く普及していませんでした。通信費がとても高いだけではなくて、サイズもデカかったです。

ほら、バブル芸人の平野ノラさんが持ってる電話があるでしょ?あれです。

平野ノラオフィシャルブログ「平野ノラのOKバブリー!ブログ」Powered by Ameba
noraさんのブログです。最近の記事は「断髪!(画像あり)」です。

とてもじゃないですが、学生が持てるようなものではありませんでした。そのため、緑の電話が学校にあったのです。今でもどこかにあるはず。電話BOXがあれば、一度でいいから入ってみましょう。

電話ボックス
高校生が恋人と電話するのに利用した公衆電話

電話機の上に10円玉を重ねる女子高生

通話料金は1分10円だったでしょうか?100円も使えますがお釣りは出てこないので、電話の隣にある売店のおばちゃんに「両替して!」なんて言っていた生徒が多数。「おばちゃんじゃないわよ!」なんて怒られたような気もします。

人によっては電話の上に10円玉を重ねて、複数の人にメッセージを送っていました。女生徒が多かったようですが、誰にメッセージを送っていたのやら(ゲスの勘ぐり)

初期は数字しか送れなかった!ポケベルにも歴史あり

僕が使っていたポケベルの画面には「おはよう」だったり「今日一緒に帰ろ?」など文字が表示されていましたが、初期のポケベルは文字ではなく数字が表示されていたようで、「待ってる」なら0106です。「ま」が0ということは、「丸」という意味でしょうか。「て」は10ということはテンですね。「る」は「6」と歴史の年代を覚えるのと同じで、語呂合わせをしていたようです。

僕のような80年代生まれのおじさんなら、文字に対応しているポケベルを使っていましたよね?※2※2から始めて、最後は#を2回でしたっけ?文字入力はシンプルでした。

  • 「あ」→11
  • 「い」→12
  • 「か」→21

「あかさたなはまやらわ~」を1から順に並べて、「あ~お」に当たる母音は1~5で文字になります。表にするとわかりやすいです。

ポケベル表
moneyforwardさんより

つまり、こういうことになります。

  • 愛してる→1112324493
  • 犯人はヤス→61035203618133

ポケベルの番号入力って、よく考えたら暗号みたいなもんなんですよね。かなり簡単な部類の暗号ですけど、学校も授業中も数字を並べて回し手紙をしていたような記憶があります。もちろん!大好きだったあの子とではありません。男に決まってるじゃないですかぁー!「今日の帰りってどうする?」とか、そんなくだらないやり取りだったでしょうか。

あーどーでもいいですねー。

どれだけ素早く入力できるか対決もしていましたが、なんででしょうかね。ああいうのは女性の方が早いですね~。電話で並んでいるときにプッシュしている女生徒を見ていましたが「すげー」としか言いようのないベルさばき!ゲーセンのDDR(ダンスダンスレボリューション)がめちゃくちゃ上手い人を見るような、そんな感じでした。

主に「恋人同士」の連絡手段だったポケベル

当時、ポケベルでどんなやり取りをしていたのかというと、現在と変わりありません。おはようからおやすみまで。ライオンじゃないんですけど、恋人たちなら休み時間になったらポケベルに「アイシテル」とか送ってたんじゃないんですか?知らねーけど。

ポケベルが登場するまでは、恋人との連絡手段は自宅への固定電話だけでしたから。電話すると、相手の親が出るのが普通だったので、ポケベルという連絡手段が生まれたのは大きかったんですよ?「会社の電話に出たくない」なんていう若いビジネスマンには、想像できないことでしょうよ。

メッセージは多くても1日に2~3回ぐらい送っていました。つまり、1日に30円。僕なんてお小遣いはほとんどもらってなかったので、30円でも貴重でございます。

ポケベルを没収される生徒も増加した

現在、スマホの落ち込みOKの学校は多いようですが、僕の頃は違います。「学校に関係ないものは一切持ち込み禁止!」だったため、ポケベルも禁止でした。

それでもまあ、みんな持ってきますよね。ポケットサイズの連絡手段の道具を持ち歩かないなんて、意味がわかりませんし。んで、着信音を切っていないおバカさんたちは、授業中に音が鳴って先生に没収されてました。

学校

見て見ぬ振りをしてくれた先生もいたんですけどね。あの歴史の先生、当時でもおじいさんだったけど、今も元気かなあ?

それにしても「ポケベルぐらいよくね?」って思いますわ。ネットに繋がっているわけでもなければ、ポケベル単体で連絡できるわけでもないですし。スマホを持ち込んで授業中にゲームするわけでもないのですから。

体育教師に没収されたら割とマジで大変だった

没収されても先生によっては簡単に返してくれますが、体育教師が相手なら大変です。「体育教官室」なる恐ろしい部屋に行かねばならず、説教だけで済めばいいものの、何度も怒られている人なら一発ぐらいは殴られたりもしました。僕ですか?もちろん!殴られたことあります!

暴力

ちょっとしたことで「暴力教師!」なんて言われる昨今ですが、僕から言わせてもらえば「ちょー優しい先生じゃ~ん!」ばかりですね。

「うるせー!おっさんの価値観で物申してるんじゃねー!」なんて若者に言われたら、「そうっすね」で終わりですけれども~。

愛する娘のためにポケベルを持たせる親もいた

没収されるぐらいに流行っていたポケベルですが、男子生徒よりも女生徒の所持者が多かったかもしれません。携帯電話なんて普及していない時代でしたし、娘が心配な両親もいたのでしょう。帰りが遅い娘や、彼氏ができた娘、門限のある娘にポケベルを持たせる気持ちは十分にわかります。

親としては当然ですよね。僕も娘が大きくなってきたら、スマホぐらいは持たせようと思います。僕に娘なんていませんけれど。

マッチングアプリの走りだった「ベル友」を作る文化

ポケベルは恋人や友達同士でメッセージを送り合うものですが、「ベル友」に送っていた80年代生まれの男女も多いはず。

電話

「ベル友」とは「メル友」みたいなものです。え?メル友って死語なの?まじで???

それいいとして、「020」から始まるポケベルの番号をランダムで押して、知らない人に「ベルともなろう」と送信。そこからメッセージのやり取りを始めるのが流行っていました。同性とやり取りする人はいなかったので、「ベルともなろう 男」とか、自分の性別を付け加えていたような気がします。

文通相手を探すようなもので、今で言えばマッチングアプリで相手を探すのと似てるんじゃないっすか?使ったことないけど。

ベル友きっかけで付き合い始める男女も珍しくなかった

「ベル友なろう!」とメッセージを送っても「嫌です」「無理です」と断られることはほぼなく、無視されるか「どこ住み?」とか、年齢を教えてくれる人がほとんどでした。

何度かやり取りをすると住所を教え合って文通が始まり、プリクラ交換を経てから遊びに行ったり。中には付き合い始める人もいましたね。

僕も昔、やってました。「ベルともなろう」と送られてきて、「いいよ!」なんて返してました。ま、そいつは元から友達(男)だったんですけどね。ベル友が流行っていたから、僕を笑わせようと乗ってきたみたいです。

みんなポケベルを使って青春してました

真面目な話をすると、僕にもベル友は何人かいました。実際に会ってデートしたこともありますし、グループデートをした記憶もあります。

あれは夏だったでしょうか。男女2対2で海で花火。地面に立てたロウソクで火をつけようと勢いよく座った時に、ショートパンツのケツの方が「びりっ!」と破れた音が蘇ります。青春ですね。あま~い!!

情報通信の技術進化についていけるようになりたいもんです

あれから数年経ってPHSが普及してきて、Pメール(ショートメールのようなもの)が登場してからポケベルは引退しました。今でも自治体では利用されているようですが、一般向けのポケベルはもう無いみたいです。

ポケベルよ、8181(バイバイ)。50年の歴史に終止符 - Engadget 日本版
「ポケベル」という愛称で長らく親しまれてきた「ポケットベル」ですが、全国で唯一ポケベルのサービスを提供していた東京テレメッセージが9月30日にサービスを終了します。 ポケットベルは、電波で小型受信機に合図を送る無線呼出しサービスに使われる機器で、1958年に米国でサービスが開始。日本では1968年7月に電電...

現代の僕たちはメールやラインを利用していますが、当時は電話の番号をプッシュして文字を送るという、面倒なことをしていたんですよね。

ポケベルなんてかれこれ20年前ほどの話で、いまはスマホ。これって小さなパソコンみたいなもんですからね。どれだけ発達したんだっていう。僕たち80年代生まれの男女って、もういい年齢じゃないですか?この先の情報通信の進化についていけるのか。ちょっぴり不安です。

僕たちは当たり前のようにスマホを使っていますが、技術者に感謝していきたいところです。

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