80年代生まれのおじさん・おばさんたちがプリクラを貼りまくったシステム手帳を振り返る

システム手帳

小さな頃って、年上の大人の行動や持っているものに憧れるもの。親父がタバコを吸っていれば吸いたくなるし、ビールを飲んで「ぷはあ!」と言われれば飲みたくなるし、「見ちゃダメ!」と言われたドラマのラブシーンだって、見たくなるのが子供というものです。

多分ですけど、「システム手帳」もその一つだったのではないかと、80年代生まれの僕は思うわけです。

過去を振り返ってみましょう。

大人への憧れから手に取ったシステム手帳

僕が初めてシステム手帳を手にしたのは高校生の頃でした。当時、週に一度ぐらいの頻度でミスタードーナツに行ってまして、友達とシールというか、ポイントというか、「3枚集めるとオリジナル手帳をプレゼント!」みたいなキャンペーンにハマってました。あれです。「ヤマザキ春のパン祭り」みたいなもので、ポイント集めてお皿をもらう感じです。

フレンチクルーラーを食べまくって手に入れたシステム手帳。文庫本よりもちょっと大きめのサイズで、青い色をした皮っぽいオシャレなカバー。こちらは黄色いですが、こんな感じでした。おっほ!懐かしい。

システム手帳
ミスタードーナツ ─ スケジュールン’96

「なつかしのオリジナルグッズ」は公式ホームページで見ることができます。どうでもいいかもしれませんが、「ミスタードーナッツ」ではなくて「ミスタードーナツ」なんですね。

2020年|なつかしのオリジナルグッズ|グッズ&キャンペーン|ミスタードーナツ
1970年代から現在にいたるまで、ミスタードー&#12...

ろくに予定もないのにスケジュールを手帳に書き込む子供達

ミスタードーナツの手帳だけではなく、高校では男女関係なくシステム手帳が流行ってました。なんだか高級そうな手帳を使っている男子もいれば、可愛らしい手帳を見せ合っている女子たち。変わり者で、警察手帳っぽいのを持っている男子もいたような、いなかったような。

システム手帳

なんだか必死にスケジュールを埋めようとしている男女もたくさんいました。あれってなんですかね?埋めたくなるんですかね?普段は全く気にしてもいないのに中間試験や期末試験の日程を書いたり、そのための勉強期間「←勉強→」って1週間ぐらい矢印を書いてみたり。「どうせしねえのにw」なんて思いながら他人の手帳を眺めてました。

ま、僕も書いてたんですけどね!不思議なものです。

スケジュールの空白を埋めようと、どうでもいい予定を書いてみたり、友人に「この日空いてるからあそぼ?」と誘ってみたり。埋めることになんの意味があるのか。空白の何が悪いのか。そこになぜ喜びを感じないのか。あ、真面目な話になりました。すみません仕切り直します。ダッだーーーん!ボヨヨンボヨヨン!あーアーマー!だっだーん!

システム手帳よりはスマホでスケジュールを管理する時代

今はスケジュールなんてスマホに記録できますし、便利なことにリマインダー機能だってありますし、アラームだって鳴らしてくれます。僕は管理されるのが嫌なので、そこまではしません。機械などに征服されてたまるか!

ま、この考え方がおじさん丸出しなんですけどね。女子高生に笑われそうです。

「友達の証」になるアドレス帳の記入

システム手帳はスケジュールを埋めることよりも、「アドレス帳を埋めること」に執念を燃やしていたような気がします。だって、あの頃は携帯電話は一般的には普及していなかっただけでなく、PHSですらまだでしたから。ボタンをピッピと押して連絡先が表示されるような、そんな時代ではなかったのです。手帳を広げてやっとわかる電話番号や住所。そんなものだったのです。

今ってどうなってんのかなあ?とアドレス帳を調べてみると、売ってはいるんですね。どんな人が使っているのでしょうか?「スマホなんて嫌じゃ!」と頑固な人なのでしょうか。

アドレス帳
Amazonでベストセラーのアドレス帳 ─ レイメイ藤井 ダヴィンチ リフィル アドレス8名 A5 DAR408

男友達には積極的に電話番号や住所を書いてもらっていました。使う機会があるとすれば、年賀状を送る時ぐらいなんですけどね。だって、電話番号なんて連絡網でわかりますから。実家の番号ですけど。

「住所書いて」と言われなかったら友達ではない?

アドレス帳に名前のあるやつなら友達、なければ「友達ではない」みたいな風潮もありました。

僕のクラスではイジメのようなものはなかったはずですが、もしかしたらハブられていた男子もいたのかもしれません。「ここに住所書いてくれる?」とクラスメイトに聞いていた生徒が、特定の生徒だけは避けていく。うん、あったかもしれません。もしもトラウマを思い出させてしまったのなら謝りますん。

女子に連絡先を聞くのは勇気ある行動

男子に連絡先を聞くのはいいんですけど、問題は女子ですね。好きな子に「よかったら書いてくれる?」と聞く勇気。そんなものはありませんでした。というか、その時期に好きな子なんていなかったような気もします。いや、禁止されていたアルバイト先の先輩が好きだったような。

先輩
当時好きだった先輩のイメージ

ま、そんなことはどうでもよくて、女子に連絡先を聞くのは大変でした。「告白するのと同じようなもの」だと考えていたのは、僕が女子に慣れていなかったからでしょうか。気軽に聞いていた男子もいたのに、高校生にもなってその程度のことが恥ずかしいとは。青春ですね。

年末になると「年賀状送りたいから」と理由をつけて聞くチャンスはありましたね。懐かしいです。

気軽に連絡先を聞いてくる女子はなぜ嫌われていたんだろう

妙に馴れ馴れしい女子は、「私にも住所を書かせろ」ぐらいの勢いで手帳に連絡先を書いてきました。「もしかして気があるのかな?」なんて思ったんですけど、分け隔てなく男子と接するタイプだったので、思いっきり勘違いでした。妙に女子から嫌われるタイプの女子だったのは、男子と話すことの方が多かったからなのでしょうか。

あの頃の「男子と仲のいい女子」って、なんで女子から嫌われるんですかね?学年で評判のイケメン男子とも平気で話しているのがダメなんでしょうか?狙っているような雰囲気もなかったのですけれど、不思議でございます。

今でも同じような風潮があるとしたら、僕の娘が心配です。あ、子供なんていないんですけどね。

プリクラの多さがステータスになったシステム手帳

当時はプリクラが流行っていたので、システム手帳の最後の方に貼り付けてコレクションしている生徒もたくさんいました。いまではプリクラは女子特有のものだというイメージですが、当時は男女関係なく撮影して集めていたもんです。

プリクラ
当時のプリクラ・ナムコ『花鳥風月3』─ Wikipediaより

ゲームセンターに一台だけポツンとあったプリクラのブースに男だけでよく入りました。数百円を数人で割って支払って、みんなで撮影してハサミでちょきちょき。一枚はシステム手帳に貼って、残りは友達と交換する。これ、男子同士でもやってたんですよね。

おっさんになってから思い返してみると信じられませんね。今同じことをして女子高生に見られようものなら「きっしょ!おっさんたちきっしょ!」なんて言われそうです。

なお、今って「プリ機」とか呼ぶらしんです。へー!おじさん知らなーい!

フリューのプリ画取得サイト|ピクトリンク
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プリクラの数・質を競う高校生

プリクラを貼りまくったシステム手帳は、友達同士で見せ合うこともよくありました。ある人の手帳には「可愛い女子」のプリクラがたくさん貼ってあったり、ある人の手帳にはリーゼント姿の不良がにっこりと笑っているプリクラがたくさん貼ってあったり。当時はいわゆる「ツッパリ系の漫画」も流行っていましたし、不良が集まる高校もあったんですよね。さすがに「今日から俺は!」の開久高校みたいな学校はないですけれど〜。

プリクラはたくさん貼ってある人ほど「友達が多い」と思われていたので、必死になって集めている生徒もいました。僕と友人は、「いかにして笑いを取るか」に集中してましたが、さほどウケてなかったのは言うまでもありません。

システム手帳を日記がわりにしていた人

システム手帳についていた日記を使っていた人もいるようで、今考えてみると、日記をつけておいたほうが良かった気がします。どうでもいい内容でもメモ程度にはなりますし、ビジネスに役立つことや、クリエイティブな仕事をしている人なら「あ!これっていいアイディアじゃん!」なんてことが書かれていたかもしれませんし。

日記
手帳を日記がわりにしていた人たち

現在、第一線で活躍している経営者やクリエイターは、メモがわりに日記をつけてそうですよね?きっと、面白い内容の日記なのでしょう。ま、僕が書いたところで「今日は妙に足が臭い」だとか、「歯磨きでえずく回数が増えた」とか、そんなおっさん臭いものになるだけでしょうけれど。

でもね?でもですよ?万が一にでも僕が偉人みたいになったら、自伝になるじゃないですか?なるわけないって?そうですね!

スマホによって手帳の文化は衰退するのか

現在、システム手帳を使っている人はどれぐらいいるのでしょうか?書店に行くと、文具コーナーに手帳がたくさん並んでいるのを見かけます。小さなものから大きなもの。お洒落で高級感あふれる手帳もありますね。

システム手帳
【Cahietlo】システム手帳

見かけると、なんとなく「手帳ぐらいは持っておいたほうがいいのでは?」って考えるんですけど、僕はそもそもスケジュールなんてほとんどないですし~、メモは100均で売ってる3冊1セットの大学ノートで十分ですし~、アドレス帳を使う機会もないですし~、友達いないですし~。えぐっえぐっ。

そんなことはでどうでもいいのですが、スマホの出現によって、電車でたまに広げている人を見るぐらいで、システム手帳を利用している人はほとんど見かけなくなりました。なんとなく、芸能界のマネージャーは手帳でスケジュールを管理していそうなイメージはありますが、はたしてどうなのか。

スマホのセキュリティーが甘々の人にとっては、鍵付きの手帳を使えば情報は守れそうですし、今後もしも大規模なサイバー攻撃があって、スマホの中身が筒抜けになるようなことがあれば、システム手帳が大流行しそうな気はしますね。スマホの中身が空っぽの僕には関係ない話ですけれど。へへ。

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